ちょっと変えた事例「フリクション判子」

「ちょっと変える」発想法で生み出したふたつめのアイデアは、「フリクション判子」です。
私もそうですが、自分の名前をうまく書けないと悩んでいる人は結構多いと思います。
そして、それは自分のせいだと諦めている人も多いのではないでしょうか?
でも、私は諦めませんでした。
ちょっとの工夫で「自分の名前をきれいに書く方法」があるのではないかと、思ったのです。
そこで、名前をうまく書けないという「日常の課題を解決する」というアプローチで、アイデアを考えてみました。

「課題炎上付箋」「四角いガムテープ」はなぜ生まれた? 「見立てる」「ちょっと変える」…2つの発想法が喜ばれるアイデアを生み出す_4
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そして生まれたのが「フリクション判子」です。
判子のインクを消せるようにすることで、上からペンでなぞるだけで確実に名前をきれいに書くことができます。
ご祝儀袋などの失敗できない場面で活用いただけるでしょう。

「ちょっと変える」発想では、「どの部分を変えたのか」によって生まれるアイデアもまったく異なってきます。
たとえば鉛筆のアイデアを考える際に、「形を変えたアイデアなのか?」「色を変えたアイデアなのか?」「素材を変えたアイデアなのか?」によって、同じ「鉛筆」という対象でもまったく違うアイデアが生まれます。
つまり、変える部分のバリエーションの幅をもっていると、ひとつの製品に対して複数のアイデアを生み出せるようになるのです。

「見立てる」発想法と「ちょっと変える」発想法で生まれたアイデアを紹介してきました。
見ていただいておわかりのように、どのアイデアも、この2つの発想法でシンプルに考えられたものばかりです。
思考の過程をお見せしてしまうと、意外と単純なことなのです。
みなさんのアイデア発想に役立てていただけるとともに、「アイデアを考えることって、難しいことじゃないんだ」とも思っていただけましたら幸いです。
これを実践していただければ、かならず「ありそうでなかったアイデア」が見つかることでしょう。

#1「商品企画コンペは受賞率9割超えのアイデアクリエイターが実践する「誰もがほしがるアイデア」を量産する習慣」はこちらから

「ありそうでなかったアイデア」のつくりかた
いしかわかずや
「課題炎上付箋」「四角いガムテープ」はなぜ生まれた? 「見立てる」「ちょっと変える」…2つの発想法が喜ばれるアイデアを生み出す_5
2023/1/20
定価:1,848円
ページ数:336ページ
ISBN:‎ 978-4-295-40790-4
「なにか良いアイデアだしてよ」

会社でこう言われること、ないでしょうか?
いまは「アイデア」がとても重要な時代です。
ビジネスで求められるアイデアのハードルも高くなり、
新商品の企画が社内で募集され、何日もかけて必死で考えたにもかかわらず
「それ、ありがちだよね」「なんか驚きが少ないなぁ」と言われるのがこのご時世です。
しかしじつは、方法さえ知ってしまえば、誰でも良いアイデアは考えられます。

「課題炎上付箋」→「コクヨ」主催デザインコンペファイナリスト
「筆跡がわかるえんぴつ」→「シャチハタ」主催デザインコンペ受賞
「四角いガムテープ」→20.5万いいね、2.9万RT
「繁華街になる付箋」→11万いいね、1.8万RT

著者が生み出し、大きな話題をよんだこれらのアイデアも、
「たった2つの発想法」によって生み出されています。
本書では、このほかに「30のアイデア」を紹介しながら、その発想法をお伝えします。 
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