出産後半年間連絡がつかなかった
昨年4月22日ごろ、藤沢市内の自宅で息子の空来(そら)ちゃん(当時2歳)の頭に暴行を加え、傷害致死の疑いで神奈川県警に逮捕された田代芽衣容疑者(27)。空来ちゃんの死因は、頭蓋内損傷とみられ、死因などから不信感を抱いた病院が警察に通報、同署が捜査を続けていた。
空来ちゃんの死後、田代容疑者は児童相談所の聞き取りに「警察に疑われている」「自分には心当たりがない」と話していたという。
警察の調べに対しても「納得がいきません」と犯意を否認している田代容疑者。だが、交際相手は「子どもの世話をしていなかった」「子どもが邪魔と話していた」と証言しているという。県警は詳しく動機などを調べている。
「空来ちゃんの遺体には、手足に複数の“あざ”があり、日常的に虐待を受けていた可能性がある。また、田代容疑者は空来ちゃんの妊娠時に一度も検診を受けておらず、おむつなどの子育てに必要なモノの準備を怠っており、出産前から要注意人物としてマークされていた。児相は空来ちゃんが生まれた5月28日の6日後に一時保護している」(社会部記者)
児相側が保護した理由はこれまでも報じているように、田代容疑者にネグレクトの疑いがあったからだ。
「6月3日に空来ちゃんを保護した際、保護者(田代容疑者)からの反発があると思い、警察も立ち合いのもとでおこなわれたのですが、彼女からは何もありませんでした。通常、一時保護は保護者と連絡をとり2か月以内にその後の処置を決めるため、田代さんには何度も電話をしたのですが、半年間連絡がつかなかった。令和元年末に連絡がつき面会などを重ね、令和2年1月1日に一時保護から乳児院への入所が決まりました」(平塚児童相談所)
昨年3月より乳児院から空来ちゃんを引き取った田代容疑者だが、生活は杜撰だった。「子どもが泣いてもほったらかしだった」と複数の近隣住民が証言し「生ごみも放置されベランダにはウジがわいていた」といった友人の声も一部では報じられている