ガーシー氏の受け取った1600万円は
「私たちが民主主義を学ぶ上での代償」

ガーシー氏が当選後、少なくとも1600万円を支給されていることについて、窪田氏(公明)は「当選後に、理由もはっきりしないまま、一度も国会に登院せず、しかし歳費は受け取っているというのは、国民の理解を得られないと考える。国民の付託を得た参議院議員の在り方として不適切だ」と批判。

上田氏(公明)は「NHK党においても、このことをよしとしていることが、政党としていかがなものか。NHK党にも政党助成金や立法事務費などがはいっている。それでよしとしているのか。個人の問題というよりも、政党の問題としてケジメをつけるべき課題だ」と、党の責任も指摘した。

一方、「私たちが民主主義を学ぶ上での代償とも言えるのではないか。今回のようなことを望まない有権者が増えるなら、事態は防げるのではないか」(れいわ・天畠氏)と、有権者に投げかけた回答もあった。

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天畠大輔氏(本人フェイスブックより)

ガーシー氏の処分をめぐっては、「除名」「陳謝」などの具体的な処分を挙げた議員はいなかった。
星氏(自民)は「議員を続ける考えがあるのであれば、自らけじめをつけるべきだ」とガーシー氏に求めた。
窪田氏(公明)は「参議院として、国会議員の在り方を踏まえて、適切に対処していく必要があると考える」と回答し、上田氏(公明)は「法律やルールに基づいて行うのが国会のルールだが、処分も、本来はNHK党内においてけじめをつけるべきだろう」と、NHK党の責任に改めて言及した。

一方、有権者から選ばれた議員を除名することに慎重な声も。天畠氏(れいわ)は「選挙を経て得られた議席を国会が除籍にすることには、最大限慎重になる必要がある。ご本人が3月に帰国する意思を示していると聞く。それを待たずに処遇を決めてしまうことには反対だ」と記した。

ちなみに、ガーシー氏の動画やSNSを見たことがあると明言したのは、上田氏(公明)のみ。その上田氏も「以前はなかったが、こういう問題が出てきて、動画は見た。一方的に人を批判してるような内容のもの。根拠もあまり示していなかったようだし、私自身、関係のない人間のゴシップに関心がない」と冷ややかだった。

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ガーシー氏著書 「死なばもろとも」(幻冬舎)