家計に地味に響く菓子類こそ
フードロス食品が狙い目
続けて向かったのは、訳あり食品を激安販売する『マルヤス足立花畑店』。店内は業務スーパーのような印象で、レトルト食品や調味料からアルコールまで品数豊富である。入店してすぐ目についたのは人気コミック『呪術廻戦』パッケージの『カプリコ』(参考小売価格104円が63円)だ。
見回すと『小枝』のモンブラン味(参考小売価格216円が128円)、IKEAで扱う『チーズドゥードゥル』(定価399円が149円)など、菓子類やつまみ類が盛大に値引きされていた。
季節限定品は、つい“今だけ”に煽られて買ってしまうが、時期をズラせば価格は半値ほど。マメにパトロールをすれば意外な掘り出し物を発見できそうだ。それに、生鮮食品に比べて菓子類は気分的に手を出しやすい。残り期間が短いとはいえ、賞味期限以内がほとんどなのも好印象だ。
ほかに、意識高い系のスーパーで販売していそうな海外製の菓子や調味料も、投げ売り価格で販売。普段は買わない商品との新たな出会いも、フードロス食品を扱う実店舗ではありそうだ。
ちなみに、ネットでは牛丼の具がフードロスで買える。吉野家もあったが、安かったのは松屋の方で「牛めしの具(プレミアム仕様)」(135g/冷凍品)で、30個でなんと5999円、つまり1個199円だ(別途送料550円)。
松屋のオンラインで30個を買うと1万5000円で、1個あたり500円。正規品は送料無料とはいえ、フードロス食品は301円お得である。店舗で30日間、並盛り(380円)を食べると1万1400円だから、フードロス食品を購入して自宅で生卵をつけた方が、心の満足度が高くなりそうだ。
ネット上には肉、魚、野菜、果物、飲料、菓子類まで、あらゆるジャンルのフードロス食品が揃っていた。しかし、生鮮食品は○○産と銘打たれたブランド品が多い印象。少しいい品を安く買えるが、従来の訳あり品と同様に通常価格が不透明なため、購入時には注意が必要だ。
とはいえ、どちらにせよ、店舗、ネット共に賞味期限が気にならなければお得に買えるのは間違いなさそうだ。
取材・文・撮影/Naviee