卵黄醤油漬けが生まれたきっかけはNHK

人気メニュー、卵黄の醤油漬け。卵はおにぎりの具材で扱うには難しい食材のはずだが、どのようにして生まれたのか。

右が卵黄。中に2つ、上に1つ乗せた贅沢なおにぎりだ
右が卵黄。中に2つ、上に1つ乗せた贅沢なおにぎりだ

「たまたまスーパーで卵かけご飯風おにぎりを見つけて、『私もこれをやりたい!」と。でも生卵は傷むし、形にならない食材。卵黄の味噌漬けを作ってみても、難しいし時間はかかるしで断念していました。
それでもどうしても商品化したいと思ってたところにNHKの番組で『卵が臭くて食べられないという人は、1回冷凍して解凍後に食べたら臭みがなくなります』と紹介されていて。

自分でやってみたら解凍した時に、黄身だけがポコって出てきた。卵黄が金柑みたいでかわいいし『これだ!』と思いましたよ。でもお醤油をかけたものをお客さんに味見してもらっても、反応はよくなかった。醤油に一晩もつけたら今度はしょっぱくて食べられません。そうやって失敗しながら漬ける時間を研究していきました」

ひとつの食材から複数の具材が生まれる「たらこ」の仕込みにも手間暇をかける。

人気メニューのベスト10にも「生たらこ」「明太マヨクリームチーズ」がランクイン。トッピングベスト10にも「ホッキサラダ+焼きたらこ」や「明太子+高菜」など、「たらこ」系具材の活躍が目立つ。由美子さんも「たらこ」のレパートリーを自画自賛する。

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「生たらこ単体以外にも『明太マヨネーズ』『辛子明太子』『イカ明太子』『焼きたらこ』『明太マヨクリームチーズ』など、たらこを素材で使用する人気商品も多いので、消費はとても多いです。山のような量のたらこを、薄皮を開いて中身を出す作業をする必要があります。明太子も自分のところで作るし、全て手作業で仕込んでいます」