そのなかでも、小林が特に恐怖を覚えた出来事がある。
「あるイベントで、私の電話番号が漏れたんです。それから無言電話といたずら電話が続くようになりました。とても怖かったので『電話をかけてきたらこっちもかけ直す』と宣言したんです。すると、『本当は怖くないんだろう?』などと叩かれてしまいました。自衛や牽制の意味で言っただけなのに……」
さらに、小林への嫌がらせは自治体を巻き込むことも。
「専業主婦だった私は離婚後、娘とふたりきりでどう生計を立てていけばいいのかわからず、とにかく再婚を焦っていました。そして、離婚して4ヵ月で彼氏ができたことをブログで書いたら、当時住んでいた杉並区役所に『何で彼氏がいるのに児童扶養手当が支給されているのですか? 止めてください』と通報されてしまいました。
一緒に住んでもいないし、支援も受けていない。ただ付き合っていただけだと区役所の方に説明すると、『そうですよね』と納得してくれましたけど、何でこんな嫌がらせをするのか。
児童相談所にも『彼氏を作ってる』と連絡されましたし、彼氏をつくるお母さんへの世間の目って本当に冷たいんです。シングルマザーは汗水流して働くのが当たり前なのに、ブログで収入を得ているなんて“ズルをしている”と腹が立つのでしょう。今でも『暇そうにして毎日ダラダラしてるくせにブログで甘い汁を吸って』というコメントがよくきます」
「私にも嫌われる理由がある」
なぜ彼女はこうした“悪意”にさらされるのか? 記者がたずねると、小林はしばらく考え込んでこう答えた。
「私にも嫌われる理由があるんでしょうね……。傍からは働いていないように見えるのもありますが、やはり人気芸人の妻だったことが大きいと思います」
元夫のたきうえはその端正なマスクから女性の「ガチ恋」ファンも多かった。その男を相手に、夫婦で共演した番組内で「私は、週に3回は夜の営みをお願いしたい」なんて発言をしてしまえば、アンチも発生してしまうだろう。
「あんなことを言ったのも、実は旦那に女性として見てもらえない寂しさが大きく、愛を確かめ合えなかったからなんです。人間の三大欲求のひとつが奪われて蛇の生殺し状態だったというか。
でも不思議なもの、シングルとなった今では、そんな“欲”は収まりました。当時は夫の性の対象にならないことが辛かったんですが、相手がいなければそんなことはどうでもいい。ワンナイトなんてしたくない! 私、いたって普通の人間でしょう?(笑)」