電話に出るときは名前で呼びかける
電話は顔の見えないコミュニケーションだからこそ、声のトーンや話す内容で、印象が大きく左右されます。
「電話をすると、3コール以内に『久しぶりですね、Tさん!』と私の名前を言いながら出てくれる人がいます。なんだか私の電話を待っていた? と思えて気分が上がります」(化学繊維・28歳)
「友達がいつも電話に出るときに『わぁ、久しぶり、○○ちゃん』とか『あ、○○さん、どうしましたか?』と言っているのを聞いて、いいなと思い、以来、マネをしています」(生命保険・25歳)
確かに、電話で最初に名前を呼ばれると気分はいいものです。くわえて、ビジネスシーンでは、電話に出るときは「元気な明るい声で」というのも、マストマナーです。
オンライン慣れしていない人をやさしく導く
テレワークが広がるなか、ビデオ通話も一般的なものとなりました。オンラインミーティングにもすっかり慣れたという人は多いと思いますが、いまだにオンラインに慣れない、苦手という人もいます。
「オンライン会議に慣れない上司に『大丈夫ですか? 汗拭いて何か飲んでください。オンラインって慣れないうちは戸惑いますよねぇ』と優しく言っていた先輩。さすがと思いました」(損害保険・25歳)
というように、オンラインに慣れていない人には緊張をほぐす声かけを。
「少し早めに入室して、居合わせた人と世間話をする」(IT・26歳)
「オンラインってわりと喉が渇くから、飲み物を飲みながらにしましょう、と上司が言ってくれて、以来、アルコールでない限りはどんな飲み物もOKに。『珍しいエナジードリンクですね』など、会話の糸口もできました」(ゼネコン・27歳)
こうした気くばりもいいですね。画面越しでも、「相手を思う」という心づかいは、きちんと伝わります。
オンライン会議で全員が発言できるよう配慮する
「オンラインミーティングでは普段よりも緊張してしまう」という人は多く、「対面ミーティングに比べて、発言する人が偏ってしまう」と感じている人は86%。
自分がホストを務めるときだけでなく、一参加者の立場でも、スムーズな進行のためのサポートができればベストです。
「自分が会議を回すときは、画面チェックをして、発言したそうな表情の人にふるようにしています」(通信・28歳)
「誰かと発言のタイミングがかぶってしまったときは即、『ごめんなさい。お先にどうぞ』と言うようにしています」(IT・23歳)
オンラインでの複数人のやりとりは、なんとなく発言のタイミングを逸してしまう場合や、発言しようとしたときに他の誰かの発言とかぶって「どうぞどうぞ」と譲り合ってしまう場合など、あうんの呼吸が難しいことも否めません。だからこそ、発言に偏りがないよう気くばりしたいものです。
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