ろっ骨抜き打ちテストをやってみよう!
デスクワークやスマホ操作などによる姿勢崩れが続くと、筋肉が硬くなるだけでなく、ろっ骨も下を向いてしまいます。ろっ骨がキュッと内側に締まりすぎて、動きが鈍くなっている人も。すると、お腹側はろっ骨と骨盤の間隔が狭くなり、くびれるスペースが十分になくなってしまいます。
逆に、反り腰や運動不足でお腹の力が抜けた姿勢を続けていると、今度はろっ骨が後ろに傾き、パッカーンと開いてします。ろっ骨が開いてしまうと、同時にウエストも外に広がり、くびれにくくなります。
つまり、ろっ骨は締まりすぎていても、開きすぎていてもNG! お腹側と背中側のどちらも、ろっ骨と骨盤の距離がバランスよく保たれていることが大切です。そのため、ろっ骨周りの柔軟性を向上させて、動きをよくすることが重要になってきます。
今のろっ骨の状態をチェックしてみましょう。
まずは2本のペンを用意してください。そしてみぞおちにペン先をあて、左右のろっ骨の一番下を探してみてください。その左右の骨に沿ってペンを押し当てて、この角度をチェックしましょう。
●理想的なろっ骨の角度
↓
くびれが作りやすい
ろっ骨の左右の角度が75 ~ 90°なら、外側に開きすぎでも、内側に締まりすぎでもなく、理想的な状態が保てています。ろっ骨の内側にある横隔膜も正常に働きやすく、呼吸も深くしやすい状態です。ろっ骨がしなやかに動くということは、お腹周りの筋肉の動きもよい状態です。
●注意が必要なろっ骨の角度
腹斜筋が伸びたまま、硬くなっている
腹斜筋が縮んだまま、硬くなっている
↓
くびれが作りにくい
ろっ骨の左右の角度が90°以上の場合は、ろっ骨を締める腹斜筋があまり使えておらず、ろっ骨が外側に開きすぎている状態です。逆に75°以下の場合は、ろっ骨を締める腹斜筋が強く作用していることで、ろっ骨が締まりすぎている状態です。いずれにせよ、呼吸がうまくできておらず、筋肉のバランスも悪いため、くびれが作りにくい。
ろっ骨の状態をチェックしたら、次は骨盤の歪みについてです。猫背がちな人は骨盤が後ろに傾き、反り腰ぎみの人は骨盤が前に傾いています。骨盤の歪みもウエストのくびれが作れない要因です。
歪みをそのままにしておくとボディラインの崩れはもちろん、不調の原因にもなるので、ろっ骨と骨盤をあるべき場所に戻してあげることがポイント。
そのためにもまずは硬くなった筋肉をほぐし、ストレッチで伸ばし、体がしっかりその位置を覚えるように鍛えるのがおすすめです。
また、腹式呼吸や胸式呼吸で腹横筋などのインナーマッスルにアプローチしましょう。
お腹側だけでなく背中側からもしっかり動かすことで、美くびれを作ることができます。
写真は全て『たった5日でウエスト-7cm 美くびれデザイン』(幻冬舎)より転載
取材/百田なつき