ゴジラ、ハローキティ、ガンダム、プリキュア、初音ミク……。
確かに国宝級だ
さて。
東京国立物博物館本館の向かって左手に建つ表慶館は、時の皇太子である嘉仁親王(のちの大正天皇)の御成婚を祝って奉献された美術館。1901(明治34)年に着工し1908(明治41)年に完成した、宮殿建築の重厚な建物だ。
その中でおこなわれている「ワタシの宝物、ミライの宝物 150年後の国宝展」とは、個人や企業から集められた“ワタシの宝物”を「150年後の国宝候補」として展示する、東京国立博物館史上初の公募型展覧会である。
と聞いても、何だかわかったようなわからないような感じなので、百聞は一見にしかず、とりあえず展示会場に足を踏み入れてみた。
すると、まず出迎えてくれたのは、大きな「ゴジラ」像だった。東宝による展示だ。
ははあ、なるほどそういうことか。
1954年に第1作目が公開されたゴジラは、確かにそう言われてみると、150年後の国宝候補にふさわしいキャラクターだろう。
誕生当初から国内だけではなく世界中に多大なインパクトを与えたこの巨大モンスターは、アニメ、マンガ、ゲーム等のコンテンツを世界に発信する現代の“クールジャパン”(このネーミングはいまだにイマイチだと思うが)の礎となったのだから。
同様の“クールジャパン”あるいは“KAWAII”系としては、バンダイナムコグループの「GUNDAM」、東映アニメーションの「プリキュア」、サンリオの「HELLO KITTY」、クリプトン・フィーチャー・メディアの「初音ミク」が展示されていた。
バンダイの「たまごっち」も、このくくりなのかな。