風邪気味のとき、時間がないときの入浴方法

風邪ぎみのときはお風呂に入るのはよくないと昔は言われていましたが、お風呂に入る気力・体力があるのなら入浴しても問題ありません。
お湯に浸かったり、温熱を当てたりといった熱ストレスを与えることで、ヒートショックプロテイン(HSP)というたんぱく質が増えることがわかっています。
ヒートショックプロテインとは、傷んだ細胞を修復する働きを持ち、免疫細胞の働きを活性化します。
入浴によってヒートショックプロテインを増やすことになるので、風邪ぎみのときにお風呂に入ることで、免疫力を高めることができるのです。

ただし、入浴の際に注意が必要です。洗髪はせず40℃のお湯に20分浸かり、入浴後は10分ほどで体温が下がらないように、靴下やバスローズなどを活用して保温をしましょう。
入浴後は汗がひいたら、早めに就寝を。
また、高熱で動けない、医師から入浴を止められている場合は無理に入らないようにして。

睡眠が劇的に改善!「40℃に15分間」「マインドフルネス入浴法」で人生が変わる理由_4

帰宅が遅くて湯船に浸かる時間がない、忙しくて湯船に浸かる時間がもったいないと思っている人は、洗髪をしながら足湯をするのがおすすめです。
体の末端である足をお湯で温めるだけで、血流がよくなり、冷えやむくみの解消につながります。ただし冬は寒さにより血管が収縮しやすくなるのでお風呂上り後、素早く身支度して休むようにしてください。

また、夜はお湯に浸かって、朝に洗髪するなど、分浴するもおすすめです。
疲れやストレスを感じている場合は、睡眠によって体や脳をリカバリーさせたいはず。
ならば、お風呂のお湯にゆったり浸かって副交感神経を優位にするほうが、眠りの質は格段に上がるため、夜はお風呂に浸かったほうがいいのです。

お風呂タイムは、一人きりで裸の自分と向き合える最高の時間です。
ただ、体を洗うだけだなんて、もったいない! 
ゆっくりと湯船に浸かって、心の疲れをリセットしましょう!


取材/百田なつき