不登校児童生徒数が9年連続増加
2021年度の小中学校の不登校児童生徒数が24万4940人にのぼることが明らかになった。不登校児童生徒の数は、少子化と反比例するように、9年連続の増加となっている。不登校とは30日以上の欠席を示すもので、病欠や別室登校などの生徒は含まれないことを考えれば、実態はかなり多いだろう。
不登校がここまで増えた理由は、これまでいくつもの原因が指摘されきた。ただ、フリースクールに通う不登校の子供に焦点を絞れば、親との関係性、特に過干渉の問題が多いという意見をよく聞く。
親が必要以上に子供にかかわることで、子供が自主性を奪われ、他者とつながれなくなったり、些細なことで心が折れてしまったりすることがあるというのだ。
全国のフリースクールを20以上取材してきた経験からいえば、フリースクールに入るには相応の学費と親の理解が必要であることから、それがこうしたタイプの子供たちを集める要因の1つとなっていると思われる。
ともあれ、フリースクールにいる子供たちが抱える問題に光を当てながら、親と子のかかわり方について考えてみたい。