縁やゆかりがなくても大丈夫

多くの移住者を取材してまわった筆者の経験では、移住先に「縁があった人」と「縁もゆかりもなかった人」の割合は半々程度と感じている。

前者は親戚や友人が住んでいたり、旅行などで何度も訪れた土地に移住した人々。後者は初めての土地に、偶然や思い切りによって飛び込んだという人々である。

後者に話を聞いて思うのは「たとえ特別なゆかりがなくても人は新しい土地で生きられる」ということ。知らない土地で、ゼロからすべてを築いて暮らす、と聞くと途方もない気持ちにもなるが、移住者たちはさほど難しいことではないと語る。

同じ日本なのだから言葉も通じるし、無理だと感じたらいつでも元に戻ればいい。彼らに共通していたのは、先のことを考えすぎず、直面する問題に全力投球で向かう、ということである。新しい土地に向かおうとするときは、そんなスタンスを心がければいいのかもしれない。

「家探しは直接交渉が有効」「400万円の新築補助金」…移住前に絶対知っておきたいこと_1
すべての画像を見る