阪神・佐藤輝明にのしかかるプレッシャー
――来季の阪神では、岡田監督が佐藤輝明選手をどのように起用していくのかが注目されます。
佐藤選手に関しては、来シーズン「4番・サード」で固定される可能性が高いと考えます。岡田監督は、ポジションや打順を固定することで、選手自身に自分ができるかできないかを認識させるタイプだと思います。
今までは、打順も守備位置も固定されていなかったことで、少し逃げ道があったように思えますが、岡田監督はポジションや打順を固定するので、逃げ道がなくなり、より結果を求められることになるでしょう。
結果、シーズン途中に今までにはないプレッシャーを感じるのではないでしょうか。佐藤選手は、それを跳ねのけるだけの準備を、オフシーズンや来春のキャンプですることが求められます。
――これまでポジションを固定されなかった選手からすると、同じポジションで起用され続けるのは、それだけでプレッシャーがかかると。
そう思います。結果が出なくてもずっと起用されると、たとえ監督が何も言わなくても、周りが黙っていません。「なぜ起用するんだ?」との意見は絶対に出てきます。
どれだけ調子が悪くてもグラウンドに立ち続けなければならないということは、最大のプレッシャーです。逆に結果が出ずに交代させてもらえるのは、実は選手にとって精神的に助かるんですよね。
岡田監督は、一度決めたことは、よほどのことがない限り変えません。自分もプロ1年目から岡田監督に起用してもらいましたが、オープン戦から全試合フルイニング出場でした。
おそらく佐藤選手もそうなると思いますし、その中で、どう大きく成長していくかによって、阪神タイガースのこれからというものが大きく左右されると考えます。