たとえ鼻血が出ても、
旅のスケジュールは詰め込み派
――グラビアページのテーマは「旅」。石垣島を中心とした離島で撮影が行なわれたそうですね。
そうなんです。コロナ禍になってから長らく旅ができていなかったので、最初に提案されたときはすごく嬉しかったですね。「今回はご褒美みたいなロケだよ」って聞いていたので、すごくワクワクしていました。
――撮影しつつも羽を伸ばせたのでしょうか?
うーん……行ってみたら、ご褒美ではありませんでしたね(笑)。
――なぜですか?
思っていた以上にカット数が多くて、詰め込まれたスケジュールだったんです。体力的には平気だったのですが、焼肉を食べた後に撮影を再開した時にはさすがにおかしいんじゃないかと思いました(笑)。「どう考えたって浮腫むじゃん!」って。
――それは、大変そうですね……。
なかなか波瀾万丈な旅だったんですよ。石垣島に到着した日は東京よりも涼しくて快適だったのですが、次の日の与那国島はかなり暑かったし、湿度も超高くて。しかも、そこから日帰りで帰る予定が、与那国島から石垣島までの飛行機が欠航してしまって、帰れなくなっちゃったんです。
――え! それでどうしたんですか?
荷物は石垣島に置いたまま、何も持っていなかったので島の商店に駆け込みました。化粧水とかメイク落とし、みんなでおそろいのポロシャツを着替え用に買って。それに着替えて「女酋長」って名前の居酒屋で過ごしましたね。
おかげで、翌日はへとへとでした(笑)。なんだかんだでスタッフの皆さんと不思議な絆が生まれたのでよかったですけど。
――アクシデントはありつつも、楽しかったんですね。
そうですね。マングローブとか、1人旅では行けないようなところにも行けましたし、スタッフと一緒に夜中の海岸で今年初の花火もできて楽しかったです。
改めて振り返ると、本当に盛りだくさんな旅だったなと思います。
――宇垣さんが、プライベートで旅行をするときは、のんびりする旅と、観光重視の旅、どちらが多いですか?
プライベートでは、観光したいところを死ぬほど詰め込みます(笑)。気軽に行ける場所じゃないからこそ、その土地でめぼしいところは全部行きたいんです。
基本は一人旅なのですが、たまに友人と旅行に行くと「本当に、このスケジュールで行くの?」と驚かれるくらい。私、疲れると鼻血が出ちゃう体質なのですが、パリに行った時は毎晩ホテルで鼻血を出していましたね。
――鼻血が出ても、行きたいところを詰め込むのはやめなかったんですね(笑)。
もったいない根性なんでしょうね(笑)。特に美術館とかは「行けるのに、行かないなんてイヤだ!」って思ってしまって、一緒に行った人から「怖い」ってドン引きされました。