【CASE4】プライドが高く、承認欲求の塊・慎太郎(三浦貴大)のお気に入り風俗嬢・七瀬(黒川芽衣)の場合
<“バカにされがち”な七瀬タイプへの提言>
七瀬に関しては、実はあまり欠点が見つかりませんでした。このカップルの場合は、慎太郎が変われば、いい関係になると思います。慎太郎は劣等感が強くて、人の目をすごく気にするタイプ。まわりからの評価にこだわるし、偏見も強い。だから、常連のくせに風俗嬢をバカにしているし、自分の仕事であるエキストラ役もバカにする。
そんな慎太郎に対する七瀬の関わり方は、すごく愛がありました。慎太郎にひどいことを言われても、感情的にならず、慎太郎のことを知ろうとする。偏見もなく、「いいじゃん!」とエキストラの仕事を褒めたところは素晴らしいです。だから、このカップルはゆっくり時間をかけていけば、いい方向にいくかもしれません。
<“プライドが高い”慎太郎タイプへの対処法>
慎太郎は、愛情表現の仕方やコミュニケーションが未熟なために七瀬との衝突が起こりますが、その根底には自信のなさがあります。女性によって自尊心を満たしてもらおうとする慎太郎は、映画に登場する4人の男性の中で、一番厄介かもしれません。
慎太郎みたいなタイプは他人との比較を嫌がるので、その人だけのよさを見つけて褒めるのがいいと思います。それから、自分の失敗談を話して、劣等感や悩みを話しやすい関係性にしていくのもテクニック。例えば、女性側にすごく収入があっても、「仕事は評価してもらえているけど、私ってこういうとこがダメなんだよね」など弱点を晒すと、男性はひがまずにいられます。
過去にしがみつく慎太郎タイプへのアドバイスとしては、誇りを持てない仕事はやめたほうがいいということ。ひとつの仕事に固執しすぎると、価値観も固定化されて、“この仕事で評価得られなかったら自分はダメなんだ”と思いがちに。他の仕事だったら評価が変わって、自信が取り戻せるかもしれません。