ハロウィンのカチューシャ
――のんさんから見た、たまえの魅力とは?
とにかく一生懸命なところです。下手くそで不器用で、できないことがいっぱいある。でもそれでもがむしゃらに頑張って、失敗しても、それでも頑張ろうとする姿勢…自分の実力を度外視しているところが魅力的だなぁと感じました。
――のんさんとはかけ離れている?
私はもっと自分の中でやりたいことが溢れていて。アイディア、発想が浮かんだ時には、もうどうしようもないほど気持ちが抑えきれなくって、全速力で走り出しているという感じなので(苦笑)。結果よかった!と思ったことも、痛い思いをしたこともありますが、それが私なんだと思います(笑)。
――大島優子さんが演じた長女のぞみ、門脇麦さんが演じた次女のかなえとは腹違いの三姉妹で、最初はぎこちない感じがありますが、物語が進むに連れてどんどん本当の姉妹のようになっていきます。
大島さん、門脇さんをはじめキャストの皆さん、スタッフの方もすごくやさしいし、面白くて。撮影の期間中ずっと楽しい時間を過ごさせていただきました。
――撮影中のエピソードがたくさんあると思いますが、ひとつだけ教えてください…とお願いしたら、パッと頭に浮かぶのは?
ひとつですか。う〜んいっぱいあり過ぎて難しいですねぇ。ひとつだけ、あっ、そうだ! ハロウィンの日も撮影が入っていたんですが、その数日前に大島優子さんと「もうすぐ、ハロウィンだね」という話をしていて。
大島さんも仮装して街に繰り出すのが好きで、私もコスプレが大好きなので、「今年、どうする?」という話で盛り上がって。「時間があったら北海道を歩き回ろうね」みたいな話をしたんですけど、半分はノリで話していると思っていたんです。ところが……。
――大島さんは本気だった?
ハロウィン用のカチューシャをみんなに買ってきてくれて。キャスト全員と監督、スタッフさんも、みんなそのカチューシャをつけて、ドライ・リハーサルをやりました(笑)。