洋画が圧倒的な“洋高邦低”時代、本格的に到来

表紙に起用されるアイドルが固定化されたのとは対照的に、これまで数号にわたってきた映画の特集については、このあたりから分散するようになった。「『グレムリン』わいわい大特集」(1月号)「『ゴーストバスターズ』ごきげん大百科」(2月号)「『ベスト・キッド』は青春のバイブルだ!」(3月号)「『ネバーエンディング・ストーリー』のすべて」(4月号)「注目のポリス・ムービー!『ビバリーヒルズ・コップ』のすべて」「『ターミネーター』超ワイド特集」(5月号)「ハリソン・フォード魅力満載『刑事ジョンブック/目撃者』」(6月号)「カラー超ワイド特集『マッドマックス サンダードーム』(7月号)「『ランボー/怒りの脱出』超ワイド特集」(8月号)「超ワイド特集『レディホーク』『スペース・バンパイア』」(9月号)「SFX映画カラー大行進」(10月号)「『E.T.』をしのぐSFX感動ファンタジー『コクーン』」(11月号)「スピルバーグが贈るSF ファンタジー『バック・トゥ・ザ・フューチャー』」(12月号)となっている。

「ロードショー」だから実現できた。フィービー・ケイツ&薬師丸ひろ子ツーショット!!_2
7月号/ソフィー・マルソー 8月号/ダイアン・レイン 9月号/フィービー・ケイツ 10月号/ソフィー・マルソー 11月号/ジェニファー・コネリー※初登場 12月号/ダイアン・レイン
©ロードショー1985年/集英社

これは注目作、とりわけハリウッド作品が増加していることの表れだ。1985年の配給収入のランキングは『ゴーストバスターズ』(41億円)、『グレムリン』(32億円)、『ビルマの竪琴』(29億5000万円)、『ランボー怒りの脱出』(24億5000万円)、『ネバーエンディング・ストーリー』(22億万円)となっている。つまり、洋画がトップ5のうち4本を占めているのだ。

実は1980年から、日本の配給収入ランキングの1位は洋画である。だが、ランキング構成は邦画と洋画が入り交じっていたのだが、1985年はついに洋画が優位に立つようになった。いわゆる「洋高邦低」の始まりである。

その影響はスターの来日ラッシュといううれしい現象をもたらした。1985年だけでも、フィービー・ケイツやダイアン・レイン、メル・ギブソン、ソフィー・マルソー、ハリソン・フォードらが来日している。日本の映画市場をハリウッドが重視することになった証であり、おかげで「ロードショー」もより充実した記事を提供できるようになったのである。