3年ぶりのサマーソニック。フジやロッキンとともに目指した「完全復活」
――今年のサマソニを終えてみて、率直にいかがでしたか?
第一弾アーティスト発表時の代表 清水(直樹)のコメントでも「完全復活」を目標に掲げていました通り、「コロナ前の状況にできるだけ戻す」が今年のテーマでした。もちろん場面場面では歓声の禁止などの制限がありますし、お客さまに協力してもらわないといけないところもありましたが、ある程度はコロナ前に戻せたという実感があります。
――動員状況はどうだったのでしたか?
今年は3年ぶりの開催でしたが、かなり早いタイミングでチケットが売り切れたことに、お客さんが待っていてくれたのだと強く感じました。コロナ以降、来日アーティストのライブができない中、会社としてクラウドファンディングで皆さんからご支援をしていただいたり、2021年に非常に厳しい制限の中スーパーソニック(※サマーソニックに代わって行われた新しいフェス)を開催したりと、そうした積み重ねが今年のソールドアウトにつながったのではないかと感じています。
しかし、何より、お客さんや関係者の皆さんから「久しぶりにサマソニに来られて楽しい/楽しかった」という声をいただけたことに尽きますね。サマソニの会場で久しぶりに会う人も多かったので、バックヤードは軽く同窓会みたいになっていました(笑)。
――今年「いつものサマソニ」を目指すことができた背景として、2021年と比べ世の中の基準が緩和されたことが大きかったのでしょうか?
それも含め、あらゆる状況の変化が大きかったですね。入国面など制度的な緩和はもちろんですが、ワクチン接種が進むなどして一般の方々のコロナに対する意識が変わってきたことも不可欠でした。
――7月に開催されたフジロック側との情報交換などは行っていたのでしょうか?
フジロック開催中の会場へ現地視察に行かせてもらって、会場づくりや感染対策の参考にもしましたし、ロック・イン・ジャパンにも行きました。コロナ禍になってから、国内の各種フェスやプロモーター間のコミュニケーションはかなり増えたと思いますね。