韓国コスメの影響で日本でも話題になったCICA

「CICA(シカ)は新しい成分ではなく、昔から中国やアーユルヴェーダなどで使われていた植物の一つなんです。セリ科の植物であるツボクサの葉や茎から抽出されるエキスのことを言います」と椎葉さん。

諸説あるようだが、ツボクサの学名が「Centella asiatica」で、それを略して「CICA」と呼ばれるようになったらしい。
ツボクサは、野生のトラがケガを負った時にツボクサに体をこすりつける様子を見て、その効能が知られたという伝承があり、別名「タイガーハーブ」と呼ばれている。古くから貴重な植物として知られているそうだ。

「乾燥や肌あれなどのトラブルを防ぐ成分として昔から使われてきた成分で、ツボクサエキスとして成分表示には書かれている化粧品は以前からありますよ」

では、なぜ今になって急にトレンドの成分として急成長したのだろうか。
理由の一つに韓国コスメの影響が考えられる。韓国では美容医療後のケアとしてツボクサエキス配合のものを処方されることが少なくないようで、注目の成分とされていた。

「PM2.5などの花粉・ちり・ほこりにおける肌トラブルは韓国で関心度が高く、CICA成分の化粧品は注目されていました」と椎葉さん。

さらに美容系インフルエンサーが話題にしたことで日本でも注目度が上がったことが背景にあるようだ。