タナカカツキ氏が思い描く理想のサウナとは?
――渋谷サウナスのHPに「真に理想的なサウナを作る!」と書かれていましたが、カツキさんにとっての「理想のサウナ」とはどんなものでしょうか。
インタビュアーさんはどう思います?
――私は近所の銭湯サウナが大好きなので、通いやすくて落ち着いて、何よりアットホームな施設が好きです!
そうですよね! サウナ施設って、やっぱり近くて空いているのが一番じゃないですか。僕も普段は近くのサウナ施設に通っていて、行く時間帯も使うロッカーも決まっているんですよ。でもその施設はサウナ室が少し臭かったりする劣悪な環境で、正直全然よくないんです(笑)。全然よくないが故に空いているんで、通っているんですけどね。
――なかなか、近所のサウナが「完璧!」なんてことは少ないですよね。
そうなんです。だから渋谷サウナスはまず当たり前のサウナを作りたいと思っているんです。当たり前っていうのは、ちゃんと発汗出来て、いい香りで、湿度で温まる。冷却もしっかり出来て、ストレスなく温冷交代浴が出来るということ。いまサウナブームが来ているとはいえ、まだまだ日本はドライサウナが多いんです。ただ温度が高いだけだと外皮をグリルするだけで、中が温まらないんですよね。
色々なサウナ施設があれど、全ての設備が満足できる施設って意外と少ない。だから渋谷サウナスでは、スタンダードなサウナ体験ができるようにしたい。そして最後は外の風に吹かれたい。やっぱり私たちは普段エアコンの人工的な風に吹かれていますから、自然の風に吹かれるというのは大事にしたいと思っています。あ、この調子であと3つぐらいいっちゃうけど、大丈夫?(笑)。
――はい、お願いします!(笑)
水風呂も大事で、冷たさをキープするためには水量が必要。人が入るとすぐに水温上がっちゃうんで、特に混んでいる施設ではなおさらです。あと、サウナから上がった後は頭をよく冷やさなくちゃいけないんです。マナーの問題はありますが、頭は本来しっかり冷やさないと危険。なので渋谷サウナスでは、水風呂に頭まで浸かることを積極的にやって欲しいと思っているんです。サウナは頭寒足熱です。
――そのための160cmの深い水風呂なんですね。
そうです。サウナも水風呂もベーシックな部分をしっかり実現する、これを大事にしたいですね。