就活は「なるようになるさ」精神だった
――アナウンサーになっていなかったら建築家になりたかったそうですが?
はい。高校生のときは、どちらに進むか迷っていました。建築や建物デザインもやりたい、でもアナウンサーという仕事にも魅力を感じる…。
――フジテレビのアナウンサーを受けようという決め手は何だったんでしょう?
人生を長い目で見たとき、新卒で挑戦すべきはアナウンサーのほうだと思ったんです。アナウンサーをやって、どうしても建築がやりたかったら再度挑戦できるれけど、逆は難しいだろうなと思いました。だったら、まずはアナウンサーにチャレンジしてみよう! と。もしかすると、こういう考え方は模型作りから来ているかもしれませんね。このパーツはあとからでも大丈夫だけど、これは絶対に最初じゃないとダメだという。
――その考え方は、今のお仕事にも活きている?
どうでしょうか(笑)。今のところ、まったく活きている感じはしないです。
――アナウンサーを目指すと決めてからは迷い無く?
いえいえ、迷いが出ることもありました。就活中ってどんどん視野が狭くなって、「もうこの企業しかない!」「ここがダメだったらどうしよう!?」という負のスパイラルに巻き込まれがちですよね。私も、アナウンサーなんて無理! と心が折れそうになったことがありました。でも、あるときふと「なるようになるさ」と思ったら吹っ切れたんです。人生は導かれているのだから、なるようになるさ、と。
――今就活中の人にアドバイスをするとしたら?
思い詰めず、広い視野で挑戦してほしいですね。「ここじゃなきゃ」ではなく「この仕事をやってみよう」くらいの気持ちで。それでもメンタルが折れそうになったら、ぜひ「なるようになるさ」と口に出してみてください(笑)。