スマホのライトでモールス信号を

生死を分けるような事態に備えるならば、「SOS」を意味するモールス信号を発信・理解できるようにしておくことも一考しておきたい。あまり考えたいことではないが、声が出せなかったり、音が届きにくかったりというような、万が一の状況で役立つ可能性もある。また、モールス信号について知ること自体を、楽しめるというメリットも。

モールス信号とは、短点「・(トン)」と長点「−(ツー)」の2つを並べて文字列を表す文字コード「モールス符号」を用いた信号のこと。衛星通信の技術が発達した現在では海上の遭難でも使われることはないというが、遭難信号を意味する「SOS(エスオーエス)」という信号自体は、今もなお、助けを求める合図として有名な存在だ。SOSを意味する信号の並びは「・・・−−−・・・」というシンプルなものなので、記憶しやすい。

スマートフォンのライトを活用するアプリのなかには、こうしたSOSのモールス信号をライトの点滅として発信してくれるものがある。多くのデベロッパーが提供しているので、気に入ったものを選ぶと良いだろう。例えば、iPhone向けならば、「モールス信号 -電信-」などが挙げられる。

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スマホのライトを使ってモールス信号を送れる「モールス信号-電信-」アプリ
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本稿で紹介したアプリは、あくまでも一例だ。防災関連のアプリはほかにも多く存在する。必要な機能を備え、使い勝手の良いものを探してみるとよいだろう。

文/井上晃