押さえておきたい 非常食選びの5つのポイント

災害時に備える非常食は消費期限が3年など長く、避難行動中の栄養補給となるものです。
いつのまにか期限が過ぎていたということがあるので、定期的に見直すようにしましょう。

以下のポイントを参考に非常食も日常食のストック同様に、自分や家族が食べやすい非常食を選ぶことが大切です。


ポイント1:不足しがちな肉・魚・野菜・果物類を含んだ非常食を選ぶ

避難所で支給される食事は炭水化物系が多く、どうしても栄養に偏りが生じます。ある避難所では、炭水化物の食事を摂り過ぎで被災者の肥満や糖質過多が問題になったという話もありました。
最近では肉や魚、食物繊維が取れる非常食も増えてきたので、ぜひ取り入れましょう。
果物類は生での備蓄は難しいので、ドライフルーツなどを活用するのがおすすめです。

ポイント2:長期保存できるものを選ぶ

非常食は最近、かなり保存期間が伸びていて、3年、5年、7年など長期間保存できる商品が多くなってきています。買い替えの回数を減らせて、いざという時に消費期限切れを防げるので、災害用の非常食はなるべく長期保存のものを選びましょう。

ポイント3:調理工程が少ないものが楽

災害によって、水、ガス、電気が使えない場合があるので、開封してすぐに食べられるものがおすすめです。調理しないといけない場合でも少量の水で混ぜるだけ、お湯を入れるだけなど、調理工程が少ないものを選ぶようにしましょう。

ポイント4:用途別に選ぶ

非常持ち出し袋に入れておく非常食は、重いものや嵩張るものは持っていきにくいので、できるだけ軽量なものを選ぶようにしましょう。またスプーンや食器がなくても食べやすいものだと避難所で物が足りなくても安心です。
自宅避難や備蓄用は少々重くても普段から食べ慣れているものを購入しておきましょう。


ポイント5:開封後に後片付けしやすいものを選ぶ

災害時は自宅にしろ、避難所にしろ、ゴミの処理がなかなか進みません。食べた後の油などが出てしまうものや臭いが強いものは、新たな問題を引き起こしてしまう可能性があります。食べた後、コンパクトになるパッケージ仕様ものや消臭袋を一緒に用意しておくのがおすすめです。


非常食と一緒に常備しておきたいのがカセットコンロやガスボンベ。
これらがあるだけで、温める、湯を沸かせる、茹でる、軽く炒めるなどができて、非常食をもっと美味しく食べることができます。
また、飲料水は大人1人につき1日3Lが必要です。これを3日間分は最低でも備蓄するようにしましょう。水は重いので、買い出しの手間を省くためにもなるべく消費期限が長いものを選びましょう。