食後に歯磨きをしても口臭ケアにならない

口の中が渇けば渇くほど、口臭は強くなるので、口の中が渇かないようにさらさらした唾液を作ることが口臭ケアのポイントになります。

ポイント1:朝起きてすぐと就寝前に歯磨きする
起床直後は1日の中で臭いの元となる細菌が爆発的に増え、口臭が強くなる時です。その細菌を飲み込まないために、まずは口を軽くゆすぎ、丁寧に歯磨きをしましょう。

また、起床時の細菌の増殖を防ぐためにも、就寝前にきちんと歯磨きすることがおすすめです。
ただし、コシゴシとブラシを強く当てしまうと粘膜が剥がれて唾液を濁らせてしまう原因になるので、柔らかなブラシでやさしく歯磨きするようにしましょう。

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ポイント2:朝食をしっかりとる
朝食をとって、しっかり噛むことで朝から唾液が出やすい環境を作ります。その後の口の中が渇きにくくなるので、午前中の空腹時の口臭を予防します。

ポイント3:食後は歯磨きでなく、水うがいを
口臭ケアのためにどんなことを気をつけているか尋ねると「食後すぐ歯を磨く」と答える人がほとんどです。
ですが、歯を磨いても口の中がすっきりするだけで、実は口臭のケアにはなっていません。
食後すぐに歯磨きしてしまうと食事によって出た唾液を洗い流してしまい、界面活性剤入りの歯磨き粉を使用することで口の中が乾燥してしまいます。さらに食後は口腔内のpH値は酸性に傾いているため、歯磨きすると歯のエナメル質が剥がれやすくなってしまいます。
また、細菌の栄養源になる食べカスのほとんどは舌の上に溜まります。だからといって舌磨きをしてしまうと、粘膜を傷つけてしまいます。
そのため、食後は歯磨きや舌磨きではなく、水うがいをして口腔内のpH値を中性に戻すことが大切です。

ポイント4:乾燥予防と唾液の確保のため、水をこまめに摂取
口の中の乾燥予防には水分をとるのが一番です。ただし、水分といってもなんでもいいわけではなく、基本は水をとるようにしましょう。お茶やコーヒーはカフェインが含まれているため利尿作用があったり、口が渇きやすくなったりします。起床時の歯磨き後や食間にはコップ1杯の水を飲むように心掛けましょう。

ポイント5:噛みしめぐせに注意する
緊張して顎に力が入って噛みしめてしまうと唾液の流れが停止してしまいます。その他、パソコンやスマホの操作で顔が下向きになる、ゲームに夢中になっている、焦ってバタバタしているなど無意識に噛みしめていることは案外多いのです。できるだけ、顔を上げて、上下の歯と歯の間を空けるようにして、唾液の流れをスムーズにさせましょう。

ポイント6:「ら」 スマイルで唾液を出す
口の中が乾燥してきた時におすすめなのが舌の位置を「ら」と発音するときのようにしてみることです。そうすると舌先が前歯の内側につくので、その状態で口を横に開いてスマイル! 唾液が自然に出てきます。マスク着用したままでもできるので、気が付いたときにやってみましょう。

また、病的な口臭の原因となっている虫歯や歯周病がないか歯科医院でチェックを。
さらに定期的に歯石除去など受けるようにしておくと、歯周病の予防になり、ひいては口臭の予防にもなります。