EVバイクが街のいたる所で電池になる社会

──エネルギーとして電気を使っていこうというのは分かりましたが、なぜ、EVバイクを選ばれたんですか?

それは、自動車と比べ小型であることから走行時も駐車時も場所を取らず、軽量であるためエネルギー消費も少ないというメリットがあるからです。

その上、EVバイクならば、二酸化炭素を排出しないし、電力の供給源になり得る可能性も秘めているからです。

──電力の供給源になるとは、どういうことですか?

スマートフォンを充電する際の、ケーブルを使わない、置くだけの最新の充電器を想像してください。それと同じことが、近い将来、車やオートバイでも可能になります。

これをワイヤレス充電(非接触充電)と呼んでいます。これができるようになれば、信号待ちで道路に埋められた充電器からバイクに送電したり、バイクのバッテリーから余った電気を放出して、必要な人に供給する側にもなれます。

つまり、EVバイクが“走る電池”となり、“街のあらゆる場所に置かれる電池”にもなれるのです。再生可能エネルギーを今よりもさらに活用することで、移動にかかるエネルギーコストをゼロに近づけることができます。

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