運動会で「手をつないで横一列にゴール」は都市伝説

――教育の現場では、皆さんあだ名についてどのように考えていらっしゃるのでしょうか?

「あだ名禁止」の学校はまずあだ名を使ってはいけないですが、「あだ名禁止」としていない学校でも、あだ名にまったく無警戒ということはほぼないと思います。うちの学校がまさしくそうで、禁止令こそ出ていないけれど、先生はみんな「気をつけなければいけない」と考えています。

メディアでは、「あだ名禁止」をしている学校などの極端なケースが取り上げられる場合が多く、世間にそのインパクトを与えがちです。しかし、一時期話題になりましたが、たとえば「徒競走で手をつないで横一列にゴール」という話、僕ら先生からすると見たことも聞いたことないほとんど都市伝説なんですけど、めちゃくちゃ有名になっていますよね(笑)。

それと似ていて、「あだ名禁止」もインパクト先行で世の中に広まっちゃったのかな、という気はしています。

――先生方が「あだ名の使い方」や「さん付け奨励」への理解を深めるために勉強する機会はあるのでしょうか?

そういったことに関する研修があり、勤務の一環として受ける機会が何度もあります。しかし、それが効果を上げているかというと、残念ながらそうはいい難いです。話す方も聞く方も、その研修はあくまで“業務の一環”なので、正直なところ、トピックとして語られている問題を“自分ごと”として感じにくい……という構造的な問題があります。