「真の薄型」を実現 

MacBook Airは、薄型・軽量のコンピュータとして2008年に誕生し、ヒンジ(蝶番)から手元にかけて徐々に薄くなっていく楔形のデザインが長らく採用されてきた。

新MacBook Airでは、このお馴染みのデザインが刷新され、楔形ではなく均等な厚さを保っている。つまり、閉じているときも開いているときも、基本的には「アルミニウムの板」以上の印象を受けないソリッドなデザインとなった。

これはある意味、MacBook Air特有のデザイン性・意匠が失われたと見ることもできる。しかし、11.3mm(閉じた状態)という薄さの中に、ディスプレイ、キーボード、チップ、バッテリーがすべて収められていると考えると、改めてAppleのエンジニアリングの凄まじさを思い知らされる。

従来の楔形デザインは、ヒンジの部分に厚いパーツを集め、またバッテリーをより薄型にして内部に敷き詰めることで実現していた。裏を返せば、どうしても厚くなってしまう部分をデザインとして許容できるように、楔形を採用した側面がある。

新MacBook Airでは、Appleシリコンを搭載し、コンピュータのロジックボード(メイン基板)をよりシンプルにコンパクト化。均等な薄さの中にすべてを収めることで、厚みをデザイン的に処理する必要がない、真に薄いボディを実現した。

なお、重量は1.24kgと、1kgを切るモバイルノートPCが多い昨今ではやや重たい部類に入る。しかし、軽快に持ち運べるサイズ感にデスクトップPCと同等の性能を凝縮したと考えると、「とんでもなく薄くて軽い」と捉えざるを得ない。 

性能もデザインも満点! 「生活の核」となってくれる新MacBook Air_3
新MacBook Airでは伝統の楔形ではなく、フラットなデザインを採用した