ライブバンドとしてのプライド

――ほかのメンバーの方々にとっての、理想のバンド像、活動というのはどういったものですか?

よしえ 元々、このバンドをはじめたときは学生のうちだけやるもの、みたいなイメージでした。それが大学を卒業して、仕事も辞めて活動に専念するとは思ってもみなかったので、結成したときから比べると状況も考え方もかなり変わりましたし、この2年間、お客を入れたライブをほとんどできなかったことでも変わりました。そこで思ったのは、やっぱり私らはライブバンドだなと。一時間で30曲、みんなの前で演奏し続けられるバンドでありたいですね。モッシュやダイブが起きるようなあの現場をもう一度、日本でも海外でも体感したい。

ひろ 一個人の希望としても、よしえちゃんがステージから客席にダイブするのが見たいんですよ。ベースを弾きながら見ていても、あれがすごく良い光景なので。私たちもライブバンドとしてやれることがもっとあると思っていますし、何も制約のない自由な状況になれることを願っています。

かほ バンドに加入してから自分と向き合うことが多くなって「芯をしっかり持っておかないとだめだ」と思いましたね。バンドとしては、これからもパワーを落とさず頑張っていきたいです。

外国人による「英語マウント」への疑問から生まれた「PARDON?」のMV。カタコト英語を敢えて武器にしている

おとぼけビ~バ~は、次のステップに向かうタイミング

――8~9月には日本ツアーも決まっていて、東京でのライブは、日本では最大級のキャパとなる恵比寿リキッドルームです。

あっこ これまでで一番大きな会場で不安もありますけど、なんとか奇跡を起こしてソールドにしたいですね。フジロックの出演も決まったので、そこでまたいろんな人にアピールできたといいかなと。とりあえずは、まだまだライブがしたいです。『SUPER CHAMPON』を携えて。

よしえ 日本でこうやって本格的なツアーを組むのも実は初めてなんです。リキッドルームを盛り上げるためにも東京のライブはしばらく控えているので、9月はぜひ、気合入れて遊びに来てほしいですね。

ひろ 今回のアルバムで私たちを知ってくれた方も多いので、東名阪のツアーが、私たちを見る良い機会になればと思います。

かほ リキッドまでに、できるところはやろうと思っています。アルバムを出したことで、これまでとは違うジャンルのバンドとご一緒することも多くなりました。そういうバンドの人やお客さんとも仲良くしていけたら良いなと思っています。

あっこ 今回のツアーはバンド史上、一番気合を入れています。次のステップに向かうタイミングだと私たちは思っているので、そこをファンの方々には目撃してもらいたいと思いますし、一緒に夢を見てもらいたいですね。