コロナ禍のストレスが顔のたるみの原因に

マスクによって表情を作らない、マスクでリンパが押さえ込まれていること以外に、顔のたるみやむくみとなる原因はあります。
それはコロナ禍によるストレスです。ストレスを受けると体内に活性酸素が発生します。活性酸素とは、いわば体のサビ。この活性酸素は細胞膜の機能を低下させ、栄養や老廃物がスムーズに行かなくなり、肌のターンオーバーのリズムが乱れがちに。肌荒れや肌の弾力を衰えさせてしまいます。

また、ストレスを受けると副腎皮質からコルチゾールというストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールの分泌により、水分が体に貯留され血圧が上がり、首・肩・背中の筋肉も緊張状態が続きコリになりやすく、結果、顔がむくみやすくなるのです。

さらにコルチゾールは食欲を亢進(こうしん)し、 特に、甘いものや炭水化物を摂る糖質過多になりがち。この糖質は摂りすぎてしまうと体中に余って体内のタンパク質と結合して糖化を招きます。そして糖化は細胞にダメージを与え、肌のくすみ、たるみ、シワなどの発生原因になるのです。

コロナ禍での生活様式の変化の中でもう一つ、顔のたるみと関係するのがテレワークなどによる、長時間にわたるパソコン作業です。目の動きが減ることでその周囲の血流・リンパの流れも滞り、これもやはり、むくみやたるみに繋がります。そしてパソコンの角度にもよりますが、どうしても顔が下向きになり、顎のラインがもたつきやすくなったり、首にシワができやすくなったりなどエイジングサインが出やすい傾向になってしまうのです。

久しぶりにマスクを外したら、+5歳だった! 「老け見え」の原因と対処法_2
パソコン作業で顔が下向きになると、顎のラインがたるみやすくなる