この半世紀で阪神ファンはどう変わったのか

――いずれにしても、ペナントを制した阪神が日本シリーズに出られなかったことで、再びCS不要論が噴出しましたね。

もっと阪神ファンは大きな声で言わないと。

昭和48(1973)年なんて、阪神と巨人の勝ったほうがリーグ優勝という甲子園の試合で、巨人が圧勝。怒った阪神ファンがグランドになだれ込んでベンチの王(貞治)さんを殴ってケガをさせたなんてことがあった。これは大問題だけど、それくらい阪神ファンは真剣に応援してた。

それが今年はどうだったと思う? 暴動どころかヤジすら飛ばない。だらしなく敗退して整列した選手に向かってスタンドのお客さんは拍手してるんだから。この違いをどう見るか。

「この何試合で一年間の頑張りがふいになっちゃうんだから、佐藤も森下もちょっとケガしたくらいで欠場するんじゃないよ」
「この何試合で一年間の頑張りがふいになっちゃうんだから、佐藤も森下もちょっとケガしたくらいで欠場するんじゃないよ」

――モラルが良くなったとも言えるのでは(苦笑)。

この光景は今の球界とファンをよく表してると思ったよね。(10月19日付の)産経新聞のコラム「産経抄」でも「半世紀以上たって阪神ファンは紳士になった」と書いてあったけど、あれは皮肉だよ。

ファンはともかくとして、「あんな負け方して冗談じゃない!」と阪神の選手は来年奮起しなくちゃいけないよ。

――そんな中で、飛び込んできたのが佐藤輝明選手がポスティングでメジャー挑戦というニュース。以前から言われていたことですが、三冠王が抜けるとなると来年は厳しい戦いを強いられそうです。

佐藤の代わりはいない。巨人だって今年岡本(和真)がいれば優勝してたと思うけど、4番の不在が最後まで響いた。4番が打つとチームに相乗効果をもたらす。それくらい4番はチームに影響力があるんだ。

――最近は2番最強打者理論があったり大谷翔平選手が1番を打ったりと、クリーンナップ外に重きを置く打順も流行っていますが。

そんなの古臭いよ。トンチンカンなアメリカの考え方を真に受けたってしょうがないんだから。