県内では今も9駅が汲み取り式

香川県内でJR四国が管轄するトイレのある駅は22駅。そのうち9駅は、今も汲み取り式のままだ。県交通政策課は、他の駅について「県が主体的に整備する予定は今年度・来年度もない」と説明する。高松市の担当者も「鉄道施設の改修は基本的に事業者がやるもの。行政が主体になるのは珍しい」と話す。

香川県庁(写真/PhotoAC)
香川県庁(写真/PhotoAC)
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県によると、鬼無駅のトイレの管理には年間230万円の予算が割り当てられ、破損した際もその範囲内なら修繕できるという。アート用のディスプレイなどが故障し、それを超える費用が必要になった場合の対応は決まっておらず、関係各所で協議するという。

長年の懸案だった水洗化が実現し、利用者からは喜びの声が上がっている。住民から疑問が上がるのは、そこに加えられた約2700万円のアートだ。県内には今も汲み取り式の駅トイレが残るなか、夜の駅前を彩る演出にどこまで費用をかけるべきだったのか。

「鬼無駅にこれだけお金をかけられるのであれば、他の改修が必要なトイレにも目を配ってほしいです」

地元住民の言葉は、光るトイレの整備を進めた県にどう聞こえるのだろうか。

近隣の駅のトイレ(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班