子どもの写真投稿に潜むリスク…個人特定や性的な偽画像作成の恐れも
運動会の写真をSNSに投稿することには、どのような危険性があるのだろうか。
学校向けネットパトロール事業「スクールガーディアン」を運営するアディッシュ株式会社の担当者は、個人情報の特定などのリスクについて、次のように指摘する。
「ゼッケン、校舎、背景の看板などから、面識のない第三者に学校名・学年・クラス・氏名まで把握されてしまう可能性があります。その結果、待ち伏せやつきまといなど、望まない接触につながるおそれがあります」
さらに、保護者間の人間関係トラブルやデジタルタトゥー、無断転載やなりすましへの利用、生成AIを悪用した性的な偽画像・動画の作成など、リスクは多岐にわたる。
同担当者は、リスクを減らすために有効な対策として、「投稿写真の選定と加工の徹底」「位置情報の削除と投稿タイミングの調整」「学校側の撮影・掲載ルールの遵守」を挙げる。
「顔がはっきりと写っているものや、体操服のゼッケン、校章、周辺の建物が写り込んでいる写真は投稿を控えます。投稿する場合はスタンプでのモザイク処理や、背景のぼかしを施します。
また、写真データに付随するGPS情報を削除してから投稿すると同時に、運動会当日のリアルタイム投稿を避け、数日ずらして投稿することが有効です。
学校から『SNS投稿禁止』などの案内が出ている場合は、それを最優先で遵守します」
祖父母など保護者以外の親族が投稿する場合は、家族間でSNSの使い方や公開範囲、写真を載せることへの考え方が異なる点にも注意が必要だ。投稿前に保護者の許可を得るほか、子ども本人にも写真を見せて、公開してよいか気持ちを確認することが大切だという。
子どもたちが一生懸命競技にのぞむ姿は、誰もが写真に収め、家族や友人と共有したくなるものだ。しかし、その一枚が思わぬ被害につながる可能性もある。大切な思い出を守るためにも、写真のSNS投稿は慎重に判断したい。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













