太った途端にプチブレイク
ギャラ飲みに呼ばれることもほぼなくなり、雑誌やDVDなど、それまで来ていたグラビアの仕事も激減した。その後、あれほど必死に続けてきたダイエットをやめた。40kg台だった体重は、コロナ禍なども経て一時は約90kgに。土まで食べて守った体重の、約2倍である。
ところが、ここから仕事が思わぬ方向へ動き始めた。「ぽっちゃりモデル」「プラスサイズモデル」として声がかかるようになったのだ。
「ダイエット広告で、お腹のお肉を揺らしたり(笑)。InstagramとかYouTubeで流れてくるような広告の仕事が来るようになりました」
SNSのDMから依頼が届き、その仕事がまた次の仕事を呼んだ。そしてついには、プラスサイズモデルとしてパリのランウェイを歩く機会まで舞い込んだ。
「身体の横幅と一緒に、仕事の幅も広げましたね(笑)」
40kg台だった頃には、ほとんど縁がなかったファッションモデルの仕事だった。
「身長も162センチなので、別にモデル向きの身長でもないんです。それが太ってから初めて来たんですよ」
広告関係者からも、「豊田さんくらい顔立ちが整っていて、ぽっちゃりモデルをやってくれる人は少ない」と言われるという。一方、昔から知るファンからは今でも「痩せてほしい」と言われることがある。
「『今田美桜さんにそっくり』と言っていただくこともしばしばで。ファンの方からも、『それだけ顔が可愛いんだから、また痩せたらいいのに!』って(笑)」
だが、40kg台へ戻るつもりはない。
「だからといって、これから100キロを目指すつもりもないですよ(笑)。健康面もありますし、今くらいの体型でいようかなって」
では、土までかじって40kg台を守っていた頃と、現在のどちらが生きやすいのか。
「今のほうが断然、生きやすいです。独身の頃だったら、坊主にして男の人が逃げちゃうのはマイナスだったかもしれないですけど(笑)。もう結婚もしたので、今なら別に気にしなくていいのかなって」
では、また男性からのしつこい誘いやセクハラに悩まされるようになったら――。
「そのときは、また坊主にするかもしれないですね(笑)。今度はちゃんとした美容室に行って、“おしゃれ坊主”にしたいです」
取材・文/佐藤ちひろ













