事務所の意向でエスカレートするダイエット

豊田さんが芸能界へ入ったのは14歳。オーディションを受け、芸能事務所に所属した。中学生ながらすでにバストがHカップほどあったといい、良くも悪くも目立つ存在だった。

「ヤンキーグループの方から、しょっちゅうデートに誘われていたんです。でも事務所から『不良とはつるんじゃいけない』と言われていたので、本人たちにそのまま伝えちゃって(笑)。それが火に油を注いだみたいで」

ある日、突然車に乗せられ、連れていかれた先はカラオケボックスだった。

「なぜか尾崎豊さんとか工藤静香さんの歌に合わせて、ずっとグラビアポーズを取らされて(笑)。やっと解放されたと思ったら、車で送ってもらえるわけでもなく、知らない場所に置いていかれました。田舎だから交通手段もなくて、40分くらい一人で歩いて帰りました」

そんな10代を過ごし、20歳でいったん芸能界を離れた。今度こそ「普通の会社員」になろうと、大学卒業を前に100社近い企業へ応募した。だが、そこでも”容姿への視線”はついて回った。

豊田えま(とよた・えま) 8月31日生まれ、千葉県出身。グラビアアイドル、モデル、タレント、歌手、俳優として幅広く活動。身長161cm、スリーサイズはB103・W62・H100。英語とヒンディー語を話し、趣味・特技は本格的なインドカレー作り。BFエンターテインメント所属。
豊田えま(とよた・えま) 8月31日生まれ、千葉県出身。グラビアアイドル、モデル、タレント、歌手、俳優として幅広く活動。身長161cm、スリーサイズはB103・W62・H100。英語とヒンディー語を話し、趣味・特技は本格的なインドカレー作り。BFエンターテインメント所属。
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「面接に少しタイトなワイシャツを着ていったら、じろじろ見られて、『シャツのボタン、はじけちゃいそうじゃないですか』って。面接と全然関係ないのに、バストのサイズまで聞かれました」

就職後も、男性社員からのセクハラが相次ぎ、ほどなしくて退社しグラビアの仕事に戻った。すると今度は、その容姿を「維持すること」に追われ始めた。

「当時の事務所から、『もう少し痩せたら?』と言われて。蒸したもやしに醤油とか塩をかけて食べていました」

食事を減らし、仕事で疲れていても毎日10キロ走る。ところが、今度は事務所から「筋肉がついちゃったね。もっと女の子らしい体型じゃないと」と言われた。

「結局、一番痩せたのは、シンプルに食べないことでした」

やがてダイエットはエスカレートしていく。食欲をなくすために指を喉に入れ、えづく感覚で食欲を抑える。撮影会の前にはウエストを少しでも細く見せようと下剤を飲み、何本も浣腸をした。そして最後に手を出したのは意外なものだった。