「子どもがほしくて付き合うんじゃない」夫の言葉

千種さんが卵子凍結を目指す治療に区切りをつけたのは29歳。その頃から結婚について考えるようになる。

「マッチングアプリを使って、実際に何人かにも会いましたが、やはりアプリの出会いには安心できず構えてしまいました。その時にFacebookを通じて幼稚園時代の幼馴染と再会し、会うようになったんです。

彼から『付き合ってほしい』と言われた時に早発閉経のことを告げたら、『いいよ。子どもが欲しくてゆり子ちゃんと付き合いたいわけじゃないから』と言ってくれたのが嬉しくて。2020年3月に結婚しました」

現在は、子どもを迎えることについて、「父が言うように養子を迎えるなどの方法もある」とも考えている。

千種さんが企画した映画『藍反射(らんはんしゃ)』は、自身の経験を出発点に、体の悩みを周囲に打ち明けられず、ひとりで疾患と向き合う20代の未婚女性を描いた作品。千種さんの経験を出発点とし、野本梢さんが脚本・監督を務め、稲村久美子さんをエグゼクティブプロデューサーに迎えた。今年3月より全国各地で順次公開中
千種さんが企画した映画『藍反射(らんはんしゃ)』は、自身の経験を出発点に、体の悩みを周囲に打ち明けられず、ひとりで疾患と向き合う20代の未婚女性を描いた作品。千種さんの経験を出発点とし、野本梢さんが脚本・監督を務め、稲村久美子さんをエグゼクティブプロデューサーに迎えた。今年3月より全国各地で順次公開中
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「でもそれにはもちろん、パートナーである夫との話し合いが重要です」

今後の家族のあり方を考える一方で、向き合っているもうひとつの課題が、お天気番組に出演する女性気象予報士としてのキャリア形成の難しさだ。

「私がこれまで働いてきたなかでは、テレビの気象予報士は30代、40代以降はどうしても男性気象予報士が求められがちなんですよね。私は今後、企業さん向けの防災リスク管理などを行なったり、桜に関する本を出したりと、私にできるキャリア形成も行なっていきたいです」

やがて40代を迎える千種さん。これまでの紆余曲折を経て、夫との暮らしや仕事のこれからを、自分らしく選び取ろうとしている。

文/河合桃子

映画『藍反射(らんはんしゃ)』は、10月31日から11月6日まで「横浜シネマ・ジャック&ベティ」で上映。11月16日からは大阪・心斎橋のシアターエミュで上映されるほか、長編部門にノミネートされた福岡インディペンデント映画祭(12月3日〜6日)、大宮OttOでも上映決定。