現在担当している番組『ひっかかりニーチェ』でも、「私は本当にやりたい仕事を引き寄せるために、内心気が向かない仕事でも精一杯頑張るようにしている!」と話したことがあります。

一見遠回りに見えるかもしれませんが、周りは見てくれています。

たとえ希望と違う仕事に就いても「この経験は、いつかやりたいことにどこかで繋がるだろう」と考えながら取り組みます。その積み重ねが、周りからの見え方を変えていくのです。

私は「サッカーを担当したい」と、会社との面談で希望を聞かれた時には常に答えてきました。日頃から仕事に一生懸命でいれば、「あ、サッカーなら、あの人に頼んでみようか」と誰かが思い出してくれる時がきます。

私が『やべっちF.C.』の担当をさせてもらうことが決まったのは社会人2年目でしたが、きっと誰かが私を思い出してくれたのだと思います。

やはり、やりたかった仕事に就ける喜びはひとしおで、恩返しのためにももっと仕事を頑張らないといけない! と身の引き締まる思いでした。

チャンスは待っているだけではなかなか来なくて、目の前の仕事を頑張っている人にこそ回ってくるものだと実感しました。

私は人生は遠回りこそ近道だと思っています。

腐らずに信念は持ちつつ、目の前の仕事を頑張ってみる。

絶対にその姿を誰かが見てくれていて、引き上げてくれる時が来るはずです。

冒頭で、あなたにはどんな能力がありますか?と問いました。

就活で大切な「軸」の話をしました。その軸を入社後も持ち続けた結果、私は社会人10年目になってやっと、自分の能力に気が付きました。

「置かれた場所が、たとえ未知の世界だったとしても、全力で向き合って、綺麗な花を咲かせようと努力できること」

以前も書きましたが、私は正直プロレスが大の苦手でした。けれど仕事で関わるうちに、魅了され、今では大好きになりました。

世界ラリーもそうです。運転すらままならない私が「モータースポーツ担当!?」と驚いたものです。しかしあっという間に選手や、チームワーク、モータースポーツそのものに感動し、ファンになりました。

いつしか知らない世界を知っていく過程そのものが楽しく、その時間が私の“好き”を誘発してくれていた気がします。

写真/SAKAI DE JUN
写真/SAKAI DE JUN

私自身ここにたどり着くまでに10年近くもかかってしまっているわけで(笑)。

入社以来、変わらなかったことは、「サッカーへの想い」だけです。

この軸だけは入社からずっとずっと変わっていません。

軸さえあれば、能力は後からついてくるのかなとも思います。だからこの文章を読んでくれた就活生に最後に聞かせてください。

あなたの軸はなんですか?

文/三谷紬