三井不動産が老人ホームを建てる
紺碧の海を背景にそびえ立つタワーマンション。三井不動産グループが、千葉の鴨川に超高級老人ホームを建設していることを、新聞広告で知る。
「この海だ!」
どこまでも続く青い海と広い空。こんな景色を私は求めていたのだ。紙面を広げ、スマホで写真を撮る。
亀田メディカルセンターとの医療連携
生涯の安心を支えるシニアレジデンス
海と緑に抱かれる
暮らしやすさで満たされた鴨川
青空をバックに、白抜き文字のキャッチコピー。紙面の左側には「PARK WELLSTATE鴨川」のロゴ。「三井のシニアサービスレジデンス」「介護付き有料老人ホーム(入居時自立)」との添え書きがある。
シニアサービスレジデンス。要は「サービス付き老人ホーム」ということなのだろうが、ものは言いようだ。格子状の白いビルは、都内で見かける三井のタワマンとよく似た外観。私が見てきた「ちょっと悪くないマンション」といった老人ホームとは一線を画している。
「亀田総合病院が『よい病院日本ランキング』で第3位」
「資料請求・入居相談受付中」
「入居費用一例50C(50.47㎡)2800万円台〜」
ふむふむ。何かあった時は、天下の亀田総合病院で診てもらえると。入居一時金が2800万円台からということは、都内のタワマン同様、ボリュームゾーンは5000万円台、最上階は億ションということになるのだろうな。
小さな写真が目を引いた。オーシャンビューのレストラン。広々としたスペースで、きれいな身なりのお年寄りたちが会食している。ロマンスグレーの紳士、きちんと髪をセットした淑女。いわく、「人と集い、新たな愉しみと出会うコミュニティスペース」。
ここなら「やすらぎの郷」になり得るのではないか?
入居時自立型のシニアレジデンス。三井の億ションなら、インテリジェンスのあるお金持ちも入ってくるだろう。お金持ちはどこかで成功している。何の道であれ、ひとつ秀でたものを持っているはずだ。
これまでの友人とは違うタイプの、面白い老人に出会えるかもしれない!











