太る、高血圧になるのは「食べ方」の問題
まず「太る」というイメージについて考えてみましょう。これは、「ラーメンは脂っこいから、食べた脂がそのまま体脂肪になる」という誤解から来ています。ですが、生理学的に見て私たちの体脂肪の主な原因は、脂質ではなく、ご飯やパン、そして麺類などの糖質の摂りすぎです。
空腹の状態で、いきなり大量の糖質(麺)を体内に入れると、血糖値が急上昇します。すると体は、上がった血糖値を下げるためにインスリンというホルモンを大量に分泌します。このインスリンは、エネルギーとして使い切れずに血液中に余った糖をせっせと脂肪細胞に運び込み、体脂肪として蓄える働きを持っています。これが、糖質で太るメカニズムです。
さらに、この血糖値の急上昇(血糖値スパイク)は、肥満だけでなく、さまざまな不調の原因となります。血糖値が乱高下すると、血管の内側が傷つき、動脈硬化が進みやすくなります。さらに、体内で余った糖がたんぱく質と結びついて「糖化(コゲつき)」という現象を引き起こし、老化促進物質(AGEs)を生み出します。
これが、肌のシワやたるみ、さらには認知症のリスクにも繫がると考えられているのです。逆に言えば、この血糖値スパイクさえ抑えれば、ラーメンを食べても太りにくくなりますし、老化のスピードも緩やかにできます。そのための簡単なコツが、「食べる順番」を工夫することです。
まっ先に麺に箸を伸ばすのではなく、先にチャーシューや味玉、メンマといった「たんぱく質・脂質・食物繊維」が豊富な具材から口にするのです。これらを先に胃に入れておくことで、後から入ってくる麺(糖質)の消化・吸収が穏やかになり、血糖値の急上昇を防ぐことができます。
これはベジファースト(野菜が先)ならぬたんぱく質ファースト(肉や卵が先)の考え方ですが、たんぱく質や脂質にも血糖値の上昇を抑える効果があることが分かっています。意識するとよい順番の一例としては、「チャーシュー・味玉(たんぱく質・脂質)→メンマ・野菜・海藻(食物繊維)→麺(糖質)」です。













