「全部有料席にしたらいい」ゴミ問題にうんざりしている住民たち

有料エリアと無料エリアの状況を単純に比較することはできない。それでもSNSでは、

「全部有料席にしたらいい」
「場所取りの時間的コストを考えても、全部有料にした方が見る人も主催者もみんな良いと思う」
「来年の花火大会のポスターにこの写真出して、『ゴミ処理経費かかるので有料になります』ぐらいすればいい」

など、有料化エリアを広げることを求める意見も目立った。

では、近隣住民として主催者側には何を求めるのか。

河川敷に散乱するブルーシート(写真/わたさん提供)
河川敷に散乱するブルーシート(写真/わたさん提供)

わたさんは、当日は仕事で現地にいないことも多く、実際にどのような対策が講じられているのかは詳しく把握していないとしたうえで、

「今後どのようにしてほしいかは何とも言えませんが、やはりこのイベントを続けるためには、近隣住民が納得できる対策を模索し続けてもらいたいとは思います。『いっそ花火大会を無しでいい』という声もありますが、それはちょっと淋しいです」

と語った。

7年前の様子 この頃はブルーシートの放置はなかったという(写真/わたさん提供)
7年前の様子 この頃はブルーシートの放置はなかったという(写真/わたさん提供)

筆者は、いたばし花火大会の主催者側にも、有料観覧席の収入の使途や、有料席を増やすことで清掃体制を強化できる可能性などについて取材を申し込んだ。

しかし、大会終了後の対応に追われているため、しばらくは取材対応が難しいとの回答だった。

また、別の都内の花火大会を運営する自治体にも取材を申し込んだが、こちらも「現在は大会後の作業に追われている」として取材は難しいとのことだった。

花火大会は開催当日を迎えるまでの準備だけでなく、終了後にも多くの作業が残されていることがうかがえる。

花火大会をめぐるゴミ対策は、会場によっても状況が異なる。

昨年、隅田川花火大会のゴミ問題について現地取材した際には、人であふれる会場周辺の店舗から「ゴミ問題ではそれほど困っていない」という声も聞かれた。

実際、区が主導して仮設ゴミ箱を設置していた会場周辺は比較的きれいに保たれており、付近の住民からも同様に「困っていない」という声があった。