石田家が子どもに配布する「休んでいいチケット」
──石田さんはNSC(吉本総合芸能学院、吉本の養成所)の講師として、人にアドバイスをする側でもありますが……。
石田 僕のアドバイスも、受け入れなくていいんですよ。
ケムリ えっ、いいんですか。
石田 僕はお笑いに関してはあくまで「統計的にはこっちの方が笑いが多い」といったことしか話してないんです。僕はお笑いを占いみたいに統計で見てる唯一の芸人やから(笑)。僕のアドバイスは「これが当てはまるケースが多いよ」と言ってるだけ。だから、ある程度バランスをとった方がいい芸人にとっては効果を発揮するかもしれんけど。
ケムリ なるほど。ある程度までいけるための統計学的なアドバイス。
石田 でも、突き抜けた方がいい人にはあまり言わないです。
ケムリ 突き抜けるって、統計から外れるってことですもんね。
──そういう統計学的な考え方を子育てに活用されることもありますか?
石田 お笑いに関しては、自分の人生だから情報収集をしているわけで。子どもたちに関してももちろんある程度情報は集めるけど、あまりやりすぎないようにしていますね。習いごとも、子どもが興味を持ったら調べる。今はダンスやりたい子、絵を描きたい子がいるので、行けるスクールとかを調べてます。最初に親のエゴでやらせたプールは全員辞めましたけど、それでよくて。
ケムリ 結局自分がやりたいことじゃないと続かないんですよね。僕は、さっき石田さんがおっしゃったことと矛盾するような話をネットとか本でいっぱい調べて、結局石田さんと同じ結論に辿り着きました。
やっぱり子どもが熱中する力を育てることが大事で、そのためには押し付けるのはよくないっぽい。子ども自身が選んだ、好きになったことを応援する方が子ども自身も熱中しやすいらしい。
石田 そうやと思う。あと、休むことも大事で。うちは奥さんと相談して、子どもたちに月に2回だけ学校を休めるチケットを渡してるんですよ。
ケムリ 何ですか、それ?
石田 気分が乗らない日、嫌なことがあった次の日は使っていい。その日僕が空いてたら「とーちゃんとどこかに行きたい」とかでも全然いい。
ケムリ へー! それは全然使わない月もあるんですか?
石田 ありますあります。
ケムリ 繰越はしてもいいんですか?
石田 貯めて連休に、とかはできない(笑)。ただ、実際には休まなくても、持っているだけでちょっと気が楽になるみたいなんですよ。
ケムリ それはすごいな。














