外国の兵士を大量にのみ込む段階へ

米戦略国際問題研究所(CSIS)は、2026年のロシア軍の人的損失が月3万人を超える一方、新たに確保できる兵員は月約2万7千人にとどまり、損失が補充を上回っている可能性が高いと分析する。

前線へ送り込む兵士を国内から集め続けるだけでは、消耗を埋められなくなりつつある。その不足を補う存在として浮上しているのが、北朝鮮兵だ。

ウクライナのゼレンスキー大統領は7月25日、ロシアが北朝鮮から新たに3万人の兵士を受け入れる準備を進めているとの見方を示した。ロシア南西部ボロネジ州では6月から、受け入れに向けた準備が進められているという。

地方の少数民族や受刑者を前線へ送り続けてきた戦争は、外国の兵士を大量にのみ込む段階へ進もうとしている。

ゼレンスキー大統領は7月25日、ロシアが北朝鮮から新たに3万人の兵士を受け入れる準備を進めているとの見方を示した。事実上、北朝鮮が侵略戦争の当事者となるのか
ゼレンスキー大統領は7月25日、ロシアが北朝鮮から新たに3万人の兵士を受け入れる準備を進めているとの見方を示した。事実上、北朝鮮が侵略戦争の当事者となるのか
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ロシア指導部が選別しているのは、誰の死なら社会を揺るがさず、誰の犠牲なら政権への打撃を抑えられるのかということだ。国内で補えなくなれば、その範囲を国外へ広げる。モスクワやサンクトペテルブルクの政治的安定を守る陰で、戦争の代償を引き受ける人々の輪だけが広がり続けている。

文/東銀座コンフィデンシャル 写真/shutterstock