朝日新聞上層部が求める「記者のTikToker化計画」
ほかにも、新聞発行部数が減少する現状をなんとか打破しようと、新聞社の上層部が必死になって打ち出している取り組みによって、一部現場の記者の心が離れていっているという。
朝日新聞はここ最近、TikTokでの発信を強化。これまでも他社に先んじて記者個人によるX(旧Twitter)での発信にも取り組んできたり、オンラインで読者と対話するイベント「記者サロン」を開催したりと、ネット活用には熱心に取り組んできた。
それが、若い世代との接点強化のため、最近は紙面に載せる写真に加え、記者個人が映ったTikTok動画の撮影や出演を求められる場面もあるという。
「でも、TikTokで朝日新聞記者が語っている動画をたまたま見たからといって、朝日新聞を購読したり、デジタルの有料会員になったりする10代、20代がどれくらいいると上層部のおじさんたちは思ってるんですかね。
会社の売上が増えるわけでもないのに、個人で顔と名前をさらしてTikTokerにさせられるのは勘弁してほしいです。朝日新聞の記者として実名や顔を出せば、批判の矢面に立つ可能性もある」(朝日新聞記者)
別の朝日新聞記者も、「とにかく最近は、給料を上げるわけでもないのに『イベントのMCもできるようになれ』『SNSのフォロワーも増やせ』とマルチタレントのようなスキルを求められていて、さすがに無理があります。だいたい、そんなにスキルを身につけたらみんな朝日新聞にしがみつかず転職しますよ」と嘆く。
かつては「新聞社に入社できたら、宝くじに当たる以上の幸運」と言われるほど、人材確保には苦労してこなかった新聞社。記者の心をつなぎとめ、生き残れる社はどれだけあるのだろうか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













