「山形のキャバクラで77万円使い、約254万以上貸した」

起訴状などによると高野被告は昨年3月11日午前9時50分ごろ、JR高田馬場駅近くの路上でライブ配信していた佐藤愛里さん(当時22歳)に持参したナイフで襲い掛かり、顔や腹などを複数回刺して殺害した。

佐藤さんは「最上あい」という名義でスマホの配信アプリを使って動画ライブを配信する「ライバー」として人気で、当時は山手線一周を徒歩で回るというライブイベントを配信中だった。

「最上あい」で活動していた佐藤さん(本人SNSより)
「最上あい」で活動していた佐藤さん(本人SNSより)
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入廷した高野被告はワイシャツに青色ネクタイに黒色スーツ姿で、坊主頭が少し伸びたような髪型だった。中肉中背で猫背気味の高野被告は裁判長に促されて証言台に立ち、検察官が起訴状を読み上げると「間違いありません。大変申し訳ありませんでした」と声を震わせた。

続いて行われた検察側の冒頭陳述によると、高野被告は2021年12月ごろにライブ配信サイトで佐藤さんと出会い、サイト内の投げ銭を繰り返したことでLINEで直接連絡を取り合う関係となる。

2022年8月ごろには栃木県から佐藤さんの勤務する山形県のキャバクラに合計4回通って77万円を支払い、翌9月ごろからは佐藤さんに金を貸すようになった。総額254万円以上を貸したが返済されたのは3万円のみだった。2023年8月、高野被告は佐藤さんの口座を差し押さえるために民事裁判を起こしているが、佐藤さんの口座には160円余りしかなかった。

同年11月、佐藤さんが婚約者である事務所社長との結婚を報告。こうしたことから高野被告は佐藤さんへの復讐を決意、2025年2月に通販サイトでナイフを購入し、佐藤さんが山手線を一周しながらライブ配信する計画を知って、そこを襲撃した。

高野被告(撮影/村上庄吾)
高野被告(撮影/村上庄吾)