NHKは国民の理解が得られるような丁寧な説明を
NHKは市場の競争原理から隔離されてきたからこそ、社会問題などを扱う骨太な番組を作ることができた。連続テレビ小説「虎に翼」は異例のヒット作となったが、女性の生きづらさを真正面から取り上げつつエンタメ性も備えた傑作だ。このようなドラマは、NHKのような特殊な組織でなければ簡単には生み出せないだろう。
それだからこそ、世界に向けて配信する意味は大きい。日本の歴史や文化、社会問題をエンタメを通して世界に発信できるからだ。日本は訪日外国人旅行者が急増している。日本への理解を深めてもらうことにもつながるはずだ。コミュニケーションも活発になるだろう。
NHKは横領事件などの不祥事で信用が揺らいで以降、厳しい締め付けが行なわれてきた。値下げと大胆なコストカットは、国民の理解を得る切り札だったように見える。その取り組みも出口に差し掛かり、放送局として新たな姿に生まれ変わらなければならない。NHKは多くの人にそれを理解してもらう必要がありそうだ。
取材・文/不破聡













