Dは「少年法の適用は免れないとして懲役10年以上15年以下の不定期刑を求刑」

瀧澤被告とD被告の論告求刑は、それぞれ11日、19日に行われた。

瀧澤被告の弁護側は暴力が限定的であったこと、他人の言動に左右される未熟さがあったことを指摘し、懲役15年が妥当と主張。

「しかし検察側は瀧澤被告の暴力が自ら考えて行なったものであり、被告が行なったライダーキックが他の共犯者が暴行をエスカレートさせるきっかけを作った点を指摘。また、裁判中、川口被告に責任転嫁するような供述を続けたことにも触れ、厳罰の必要性を訴えた。そのうえで、瀧澤被告が当時18歳であったことを考慮し、懲役20年を求刑した」(地元紙記者)

一方、Dの弁護側は「血がついたことに憤慨して蹴りを入れたのみ」「最年少で従属的な地位だった」などとして、懲役5年から10年が妥当だと主張。

「これに対し、検察は『暴行を止めることなく嘲笑い、状況を理解し、受け入れていた』として瀧澤被告と同様、D被告も自分の意思で暴行していたと指摘。暴行は決して軽微なものではなく、長期間の矯正教育が必要であるとも主張した。そのうえでやはり少年法の適用は免れないとして、懲役10年以上15年以下の不定期刑を求刑した」(同前)

事件直後、現場となった公園には多くの花が供えられていた(撮影/集英社オンライン)
事件直後、現場となった公園には多くの花が供えられていた(撮影/集英社オンライン)
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一連の公判では、長谷さんの遺族による意見陳述も行われた。

「罪の無い人の命が奪われて、どうして罪を犯した人間は生きていけるのか」
「苦しみを同じように味わわせたい」

大切な家族を無残にも奪われた遺族が絞り出した、その言葉の重みは計り知れない。

「長谷さんは2時間に及ぶ集団リンチの中で、数えきれないほどの暴力を受け、全裸にされ、土下座を強要され、ライターで身体を炙られ、尊厳を破壊された上に、命まで奪われた。そんな蛮行を行なっておきながら、少年らは長谷さんからキャッシュカードを奪い取った後、コンビニで金を下ろしてラーメンを食べに行っている。

解剖医の証言では、もし長谷さんがすぐに専門的な病院へ運ばれ、輸血などが行われていたら長谷さんの命は十中八九助かっていたという。しかし彼らはLINEの履歴を消去し、口裏合わせをし、罪を逃れようとした。長谷さんを見殺しにした、一人一人の責任は重い」(同前)

3人の判決は25日に下される。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班