世界的名将は批判「この変更は多くを奪う」
北中米W杯で導入されたハイドレーションブレイクが、ピッチ内外で大きな論争を呼んでいる。開催地は米国、カナダ、メキシコ。夏場の高温多湿や移動距離を考えれば、選手保護という目的自体には十分な合理性がある。
しかし、今回のルールは従来の暑熱対策とは性格が違う。気温や湿度が一定の基準を超えた場合だけではなく、空調の効いた屋内のスタジアムや比較的涼しい時間帯でも、原則として全試合で実施される。
つまり、ハイドレーションブレイクは臨時の安全措置ではなく、試合の構造に最初から組み込まれた新しい中断時間になった。
この制度に強く異議を唱えたのが、ウルグアイ代表のマルセロ・ビエルサ監督だ。スペイン紙『アス』は6月21日、ビエルサ監督が会見でハイドレーションブレイクを厳しく批判したと報じた。
「2つではなく4つの時間帯でプレーすることは、サッカーを解釈するために築かれてきた概念や文化を変えてしまう」
「この変更は何も加えず、多くを奪う」
「サッカーには以前、ある特徴があった。今は別の特徴を持つものになった」
ビエルサ監督の批判の核心は、給水そのものではない。問題にしているのは、試合が前後半45分ずつの連続した競技から、約22分ごとに区切られる「4分割の競技」へ近づくことだ。
サッカーの本質的な魅力は、時計が止まらず、攻守の流れが連続する中で試合が展開していくことにある。押し込む時間、耐える時間、疲労によって判断が鈍る時間、そこで生まれる偶然と必然が、試合の表情をつくってきた。
しかし、3分間の中断が制度化されれば、劣勢のチームは呼吸を整え、監督は戦術を修正できる。逆に、勢いに乗っているチームは流れを切られる。ASの記事も、ウルグアイがサウジアラビア戦で反撃に向かう心理的に良い時間帯にブレイクの影響を受けたと指摘している。これは単なる水分補給ではなく、事実上のタイムアウトに近い。
もう一つの争点が、経済効果である。FIFAは選手の安全を前面に出す一方、放送ビジネス上の価値は極めて大きい













