「段差解消プレートがないと困る」という声も…

いっぽう、高橋区議のもとには、逆に「プレートがないと困る」という声も寄せられているという。

「家に入るときに段差があるから自転車やカートが入れづらいとか、段差解消プレートを置かないと困るといった声もあります」

現実的な解決方法として、切り下げの工事費用を少しでも補填する形しかないのではと高橋区議は話す。

「個人に任せるのではなくて、(段差解消プレートを)置かなくても済むように誘導するようなことを行政がやらなければならないと思います」

写真はイメージです(画像/PhotoAC)
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では、なぜ道路にはもともと段差が設けられているのだろうか。段差の役割について、国土交通省国土技術政策総合研究所の担当者はこう説明する。

「歩道と車道の段差については、降雨時に、車道側から歩道に雨水が流入することを防ぐ役割があります。

写真はイメージです(画像/PhotoAC)
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なお、歩道と車道の境界については、横断歩道に接続する部分などについては、車椅子使用者が困難なく通行でき、かつ、視覚障害者が境界部を白杖や足により容易に認知できるよう、高さ2cmを標準とした段差を設けることとしています。

あわせて、歩道と車道の境界のうち、車両が道路に隣接する民地等に出入りするための部分(歩行者が通行しない部分)については、5cmの段差を標準とし、横断歩道等と区別できるようにするなどしています」

ちなみに、車道の端の空間(路肩)にもさまざまな役割があるという。余裕幅として交通の安全性、快適性に寄与したり、自転車の通行部分あるいは歩道がない場合には歩行者の通行部分にもなるなど、道路に必要な空間とされている。

段差には様々な役割があることから、住宅前などに段差解消プレートを設置することについて、担当者は「歩行者、自転車、自動車等の通行の支障となったり、雨水等の適切な排水が妨げられたりする恐れがあります」と説明する。

写真はイメージです(PhotoAC)
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確かに段差解消プレートは街のいたるところで見かける上に、ネット通販やホームセンターなどでも多く販売されているが、公道常設は原則NGだ。その多くは公道での使用を控えるよう呼び掛けているものの、商品の目的としては自動車の乗り入れをスムーズにしたり、歩行者のつまずきや自転車・バイクの転倒を防止することをうたっており、公道で常設されているのが現状だ。

尚、段差解消プレートの製造販売を行なうメーカー2社に取材を依頼したが、いずれからも回答は得られなかった。

日本の狭い道路をいかに安全に快適に利用していくのか。段差解消をめぐる課題は、道路のあり方そのものを問い直している。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班