高齢女性の“ダル絡み”に娘もうんざり顔で……
「相手が直前に何を触ったかも分からない手で我が子に触れられるのは、正直とても抵抗がありました」
かといって、強く拒絶して相手を刺激したり、わざわざ角を立てたりはしたくない。そんな思いから、とっさに出たのが“握手”だった。嫌な顔をせず、「笑顔」を武器にしてうまく受け流すことが、波風を立てずにその場を収めるための対応だったそうだ。
悪気がないからこそ断りづらい、子どもへの“無許可タッチ”問題。こうした場面は決して珍しくない。
2歳の娘を育てる都内在住の40代男性は、一度の外出につき、一度は経験するほど頻度が高いと話す。
「電車の中やエレベーター、病院の待合室など、少しその場にとどまる状況で起きることが多いですね。触ってくるのは高齢女性が多い印象です。頭をなでられたり、手を触られたり……」
中でも印象に残っているのは、回転寿司店の待合室での出来事だ。娘の隣に老夫婦が座っており、高齢女性が娘にハイタッチを求めてきた。
「娘は応じませんでした。でも、相手の方はそれにめげず、3分くらいずっとチャレンジし続けてくるんですよね……。これはもう終わらないなと思い、最終的に僕が娘の手を持ってハイタッチさせました。
相手の方は嫌なことをしているつもりはなく、子どもが喜ぶと思ってやっている。だから難しいです。ただ、そのときは娘は嫌そうな顔をしていたし、基本的には知らない人に触られて喜んだりしませんが」
一方で、地域や生活環境によって、経験の頻度には差もあるようだ。
群馬県在住で1歳半の息子を育てる30代夫婦は、外出先で「かわいいね」と声をかけられることはあっても、「勝手に触られることはほぼ経験がない」と話す。
「触るとなるとちょっと抵抗はありますが、息子がほめられること自体は悪い気はしませんね。ただ一度だけ、ちょっとびっくりした経験がありました」












