Bさんから「誰かいたら紹介して」みたいなことを言われていた

A氏は胎内市の職員OBで、若山容疑者が市のバスを運転していたことを知る人物だ。

「若山さんは新しくできた学校の(陸上の)コーチを頼まれたか何かで市の運転手を辞めました。私も在職中に彼のバスに乗ったことがありますが異変は感じず、当時は運転が危険だという声は聞いていません。その後、今年の4月にたまたま再会しました。その時に彼は『1年契約の仕事が終わって今はなにもしていない』と言っていました。

その時『バスの運転できるよ』という話を聞いたので、免許は何を持っているんですか、とたずねると『大型2種を持っている』って言ったんです」(A氏、以下同)

若山容疑者(読者提供)
若山容疑者(読者提供)

「2種免許」とは営業目的で人を乗せて運ぶために必要なプロフェッショナル向けの最上位の運転免許だ。事故当時の夜、蒲原鉄道の茂野弘一社長は金子氏の説明を基に、若山容疑者は「大型2種免許を持っていると紹介を受けた」とメディアに説明したが、実際に容疑者は所持していなかった。

A氏の話が事実なら容疑者はこの時点でバスの運転手として自分を売り込み、虚偽の資格をアピールしていたことになる。容疑者の話を聞いたA氏は、蒲原鉄道の金子氏ではなく、金子氏と自分の共通の知人のB氏にその情報を伝えたと説明した。B氏は金子氏に頼まれてバスの運転手探しをしていた“バス会社側”の人物だという。

「Bさんからはその前に『(バスを運転できる)誰かいたら紹介して』みたいなことを言われていたんです。それで若山さんのことを『1年契約の仕事が終わって、今何もしてないという話ですよ』と伝えました。

それは5月6日に北越高校の男子ソフトテニスを運ぶという仕事の打診がくるより前の話です」