若山容疑者が運転席についたきっかけは…「私だと思います」

そして問題の5月6日の運転の打診がB氏からくることになった。

「最初私の方に『行ける?』っていう話もあって、私はダメで、その中で私が紹介した若山さんの名前が上がったことはありますけども…」

説明では、別の約束があったA氏に断られたB氏が次に話を持ち込んだ若山容疑者が受けたという。A氏はそのことを事故前に「聞いていた」と話した。ただ仕事の直前に容疑者と話したかどうかなど詳細を問うと「そのことは申し訳ないですが…」と答えを拒んだ。

問題の仕事は自分が依頼したのではないと説明しながらもA氏は若山容疑者が運転席についたことについて

「きっかけは私だと思います」

と話した。そして、謝罪の言葉も口にした。

「そういう人を紹介してしまったってことで責任は感じました。そうした状態だっていうのは、ちゃんと運転できる人だなっていうことで紹介はしましたけれども、結果的にそうなったってことについては申し訳なかった」

蒲原鉄道(撮影/集英社オンライン)
蒲原鉄道(撮影/集英社オンライン)
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「そういう風な状態」とは、若山容疑者が直前に事故を頻発させていたことを指す。容疑者の異常を、A氏は本当に感じなかったのか。

「いや、わかってれば当然、そんな、やらせないと思います…」

そうA氏は強く否定するのだった。

A氏が言う「学校から報酬をもらった」との発言について、北越高校の灰野正宏校長は電話取材に対して、

「部活の実態については、県から今調査が入って確認作業を行なっていますが、そのことは私は承知していません」

と回答した。事故直後、軽傷で治療を受けていた若山容疑者はメディアの電話取材で事故歴を聞かれ「全くないです」と即答した。同じころ、金子氏はA氏に電話を掛け

「マスコミから色々聞かれてんだけども。若山さん、どこに住んでるの?」
とたずねてきたという。

バス運行の背後にあった人の手配を巡る信じがたいずさんな手配の連鎖。事故は起こるべくして起きたのではないのか。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班